天然皮革の“風合い”を大切にする、革首輪工房 with Dogsの3つのこだわりについてご説明します。
オリジナル革首輪・素材のこだわり 
革首輪工房 with Dogsでは植物タンニンなめしされた牛革を一枚革で使用しております。一般的に『ヌメ革』や『サドルレザー』などと呼ばれている革です。
牛1頭の半分の革から、繊維密度が緩くしわの多い首や腹の部分を取り除いて、繊維の締まった背中の部分のみを
リードは約4mm、カラーは3mmに漉いて使用しています。
色は現在7色(ナチュラル・ダークブラウン・レッド・オレンジ・ピンク・ホワイト・ブラック)となっています。

色付きの革は、銀面(表面)を工場で染色されたものを使用し、コバ(切り口)や床面(裏面)を工房で染色してお作りしています。

そうする事で、安定した発色の良い色合いが褪せることなく長く続きます。

ナチュラル
無染色で表面をグレージング(磨いて艶出しをする事)された特厚の革を使用しています。
天然の牛革には、その牛の成長過程やなめし加工の過程などで、キズやムラが出来ます。そのキズやムラを顔料や染料で隠すのではなく、それも一つの天然皮革の風合いと考えて頂ければ、と思っています。(もちろん大きなキズのある部分は使用しません。)
商品のお渡し時には肌色に近い革色が、使用されて陽をあびたり手の脂等で茶褐色に変色し、次第に飴色へと成長していきます。また、使い始めは手触りが少し硬いと感じられるかもしれませんが、次第になじんできますので、マニアの間では『成長する革』として人気が有るのです。

ダークブラウン(焦茶色)、
ブラック
ナチュラルと同じ革をダークブラウン(ブラック)の染料で上品に仕上げています。
色は染料仕上げですので、濃い色合いながらも革の風合いを感じることが出来ます。

シミや汚れが目立ち辛く、上品な色合いです。

 

レッド
ナチュラルと同じ革をレッドの染料で上品に仕上げています。
色は染料仕上げですので、革の風合いを生かした、ナチュラル感のある色合いです。

使用していくうちに小豆色のような深い色合いになっていきます。

 
オレンジピンク
ナチュラルの革よりもやや柔らかめの感触の革です。
染料と顔料をMIXさせて着色していますので、革の風合いを生かしながらも、鮮やかな発色の仕上げとなっています。
色の変化は少なめで、長く発色の良い色合いを持続します。
 
ホワイト
芯まで白く色付けされた革で、特に表面は顔料でとても綺麗に色付けされています。
顔料仕上げの為、意外と汚れは目立ち辛いと思います。
床面(裏面)は、オフホワイトのような色になります。

オリジナル革首輪・工法のこだわり

革首輪工房 with Dogsのリード&カラーは、革と革の接着部分はカシメ留めをせずに、あえて手間の掛る『手縫い』をしています。(革小物は除く)

これは、せっかくデザインされた飾りカシメやコンチョの存在感を接着用のカシメが邪魔することが無いように、との気遣いからなのです。

さらに、安全性を重視して、ほつれやすいミシン縫いではなく一針一針クロスしながら縫いこんでいく手縫い工法を選択しました。

糸は発色の良い麻糸を使用し(色は生成り・赤・茶・青・クロの4色あります。)、その麻糸にしっかりと蝋を含ませていますので、さらにほつれ難いように加工しています。

また、ステッチ部分は少し溝を掘って縫い糸を沈める事で、糸が擦り切れ辛いようにしています。

 

リード&カラーは、普通の革製品と比べて、その使用環境はハードである事が多く、縫い糸が擦り切れてしまう心配があります。

当工房では上記しましたように、最善の工法でその心配を軽減していますが、それでも糸が切れてしまった場合には、修理も承ります。


その他、ヘリ落し、ヘリ磨き、床磨きといった手間をかける事で、マシンメイドには出せない、ハンドメイドならではの風合い
を感じて頂けると思います。

ご希望の商品を、長く安心してお使い頂ける様に、細やかな対応をさせて頂きますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

参考ブログ記事
 ディテールを紹介します。
 工具の紹介

 
オリジナル革首輪・仕上げのこだわり
革製のリード&カラーの印象をお客様にお聞きすると・・・
「硬い」「手に食い込んで痛い」等というご意見を頂く事があります。
 
革首輪工房 with Dogsでは、ソフトでありながら、しっかりとした手触りの革を厳選して仕入れています。
その革を、コバ(切り口)の角を落とし(ヘリ落し)、丸くなるようにしっかりと磨き(ヘリ磨き)、裏面も毛羽立たないようにしっかりと磨く(床磨き)事により、ワンちゃんにも飼い主さんにも負担が無いような仕上げをしています。
その為に、リードは使い初めから、長年使い込んだような手触りを感じて頂くことが出来ると思います。

 

また、ナチュラル色の革にはその製作工程の中で、数回『ニートフットオイル(牛の大腿骨からとった油)』を塗りこんでいます。

それにより、手触りが柔らかくなるとともに、風合いの良い色合いになると同時に、耐久性が増すといわれています。

その他の色付きの革は
、予めタンナーで塗装・染色されたものを使用していますので、色落ちや色褪せの少ない素材です。

床面(裏面)とコバ(切り口)は当店で染色・塗装していますが、染色後2種類の色留め加工をする事で、色落ちや色褪せが最低限になるように加工しています。


参考ブログ記事
 コバと裏面の磨き
by 革首輪工房 with Dogs    http://kawakubiwa.com/